「紙copi」を「kamicopi」として国際化するにあたって,翻訳作業のために「Wiki」というシステムを使うことにしました。
Wikiは,「WikiPedia」というみんなで作る辞書が有名ですが,自分でダウンロードして他の用途に使うこともできます。
Wikiを採用したのは,別の翻訳プロジェクトでもWiki(PukiWiki)を使っていたという理由からですが,現時点では一番よい選択ではないかと思っています。
Wikiを翻訳で使うにあたってのメリットは以下のようなものではないでしょうか。
- 訳語の統一が容易
複数の人が翻訳に関わるときは,訳語の統一が重要になります。Wikiを使うと他の人の進捗状況を確認しながら作業をすすめることができるので,訳 語の統一がしやすくなります。今回のプロジェクトでは「訳語対応表」というページを設け,そこで頻出する訳語に関しての辞書も平行して作るようにしまし た。訳語の候補が複数個あって議論が必要なときもそのページ上で議論できます。
- 関係者以外が修正できる
翻訳に直接関わっていない人(例えば,kamicopiのユーザー)が訳語の修正箇所を見つけたときに,Wikiを編集して指摘することで「翻訳作 業」に少しだけ貢献することができます。これは言い換えると「完成することなく,持続的に改良しつづける」スタイルと言えます。違和感を覚える人もいるか もしれませんが,世界中のユーザーに協力してもらうことでソフトウェアの質があがります。
- ソフトウェアの翻訳資産を蓄積して再利用
翻訳で利用したWikiを後々公開すれば,他の日本のソフトウェアを海外展開するのに役立ちます。ソフトウェアに使われている用語は似たものが多いので,便利です。
現在,Wikiは,翻訳ボランティアに応募していただいた方を中心に使っていただいています。作業が進めばここで進捗をお伝えしていくつもりです。
私もみなさんと一緒に翻訳作業ができることをうれしく思っています。
今後ともよろしくお願いします。
kamicopi international project
追伸:
紙シリーズで使える「Gmailストレージプラグイン」を現在モーレツに開発中です。このプラグインを使うとGmailに紙データを保存しておくこ とができ,他のPCからそれを受信して複数のPC間で紙のデータを共有できるようになります。公開はもうしばらく先になりそうです。
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