2011年4月12日火曜日

NOTA2.2 タグ機能、日本語入力ができない問題に対応

NOTAネットワークのみなさま

洛西です。

Flashが10.xにバージョンアップしたため日本語が入力できないという不具合が
でていましたが、本日対応しました。

ご自身のサーバーでNOTAを運営している方はダウンロードをお願いします。
新しいNotaのバージョンは「2.2」です。

■変更履歴:
【新機能】
- テキストとファイルに関して3日以内のものは「new」マークが10秒間点滅します。
- タグ管理機能がつきました。例えばページのタイトルに
今日の日記 [diary]
のように 半角で [test] のようにカッコで書くと、それが「タグ」 になり、サイドバーで管理
しやすくなります。
イメージ画像:


【不具合修正】
- Flash 10.xで日本語入力できない問題を修正
Macでは、Safariのみ対応となります。Chrome, FirefoxではAdobeが現在問題を改修中です。
これらが適用され次第修正されます。


■バージョンアップ方法:
http://nota.jp/ja/download/

にアクセスし、「Download」ボタンを押して、zipファイルをダウンロードしてください。
「日本語入力できない問題」だけを修正したい場合は、「nota.swf」を上書きするだけで
とりあえず問題を修正できます。

全体的にバージョンアップするには、option.plの内容のうち
$m_master_passwd = ""
$m_notadata_dir =""
の内容を適切な場所にメモをとったのち、
すべてのファイルを上書きし、
option.plの該当部分の値を元に戻してください。

簡素な説明ですみません。
ご不明な点があれば、Notaネットワークメーリングリストか、メールでお尋ねください。


■開発者の方へお知らせ:

今回のバージョンより、Notaのソースコードは、
ソースコード管理サービスとして開発者の間で人気の高い github.com
を利用することにしました。
githubを利用することで、例えば、notaの派生コードなどを作ったときにも、
本体がバージョンアップした際に適切にその反映を取り入れる(マージ、リベース)
こともできて便利です。
また、nota.swf本体のソースコードも含めて公開しました。


それでは!

2010年1月2日土曜日

Tomato FeedをGoogle App Engineで運用開始

私が運用しているNota.jpRakusai.orgなどのウェブサイト上にブログの新着情報を出すために利用しているTomato Feedというシステムを誰でも使えるように公開したのでお知らせします。



このシステムは、ブログとホームページを別々に持っているとき、ホームページにブログの新着記事を一覧で表示することができる手軽なシステムがなかったので開発しました。ホームページはきれいなものを作っておき、頻繁に情報を更新するのはブログやノータで行うというように二つを分けて使っている方には便利に使ってもらえると思います。二つが統合されたCMSを使っていない場合は、同じことを実現するのにプログラミングが必要なのでとても手間です。
Rakusai.orgでは、2カ所、Tomato Feedが使われています。)

実は、このシステムを開発したのは何年も前だったのですが、一般に公開すると負荷が高いと思い、これまで個人用途で使ってきました。しかしここに来て、Google App EngineというGoogleのウェブサービスホスティングが登場し、機能が必要十分なところまで向上したので、こちらにソースコードを移行しました。しばらく使ってみたところ、非常に安定しているので一般に公開することにした次第です。

Google App Engine1週間ほど使ってみたので、技術的な感想を書いてみたいと思います。

技術的な難易度
- 勉強を兼ねてPHPのコードをすべてPythonに書き直しました。Pythonは初めてでしたが、とてもいい言語だと感じました。様々な機能を標準でimportして使えます。文法に適度な制約があり、簡単に学習できます。そして、読みやすい。Object Pascal(Delphi)に似た感覚です。

- Google WebApp フレームワークが普段つかっている自作のPHPフレームワークにとても近い。つまり最近のMVCウェブフレームワークと比較するとモデルが切り離されており、完全にコントローラーやビューに統合されていない。個人的にはがちがちのフレームワークはきらいなので、このほうが好みです。

- Unicodeまわりがはまりどころです。PythonのUnicodeEncodeErrorを知るが参考になりました。print type(変数名) するとunicode型かstr(ascii)型かわかるので、まずはこれを手当たり次第使っていろいろと調査。わたしはプログラムの中身はほとんどunicode型で統一するようにしたところ、エラーはでなくなりました。

- BigTableのインデックスにも制約が多いです。いままでのリレーショナルデータベースでも最近はほとんどJOINやGROUP BYは使っていませんから、その点は問題なく移行できました。しかし、Googleにアップロード(デプロイ)後、しばらくインデックスが作成されるまで待たねばならないのが最初はよく分かりませんでした。簡単なインデックスの作成を待つこと2時間。

運用とスケーラビリティー
- 速度は満足。Amazon S3よりも速いようだ。世界のどこからアクセスしても均一の速度でアクセスできるならば、すばらしい。今後より詳しく測定することにする。
- サブドメインなしの独自ドメインで運用できないのが痛い(サブドメイン付きなら可能)
- DBアクセス(データ取得)がときどき(3日に一回ほど)謎のタイムエラーになる。フィルタのかけ方などに寄るようだ。なぜこれが起こるのかは不明。
- ログがほぼリアルタイムで表示されるのはすばらしい(下図)


↑まだまだ余裕

結論
- サーバーのスケーラビリティを考えなくてよいのは画期的。また、この規模ならば、ほぼ無料なのもよい。今後、運用を続けながら本当に使える技術か、注視していきたい。

2009年12月31日木曜日

2009 Best Shot

2009年のBest Shotです。





サンフランシスコ, コイトタワーのふもと, 10.08



パロアルト,サンドヒルズロード, 08.02



鎌倉, 釈迦堂切通し, 12.21

日本とアメリカを往復した年でした。
来年はもっとよい景色や人を撮るぞ。

それでは、みなさんよいお年を!

2009年8月16日日曜日

カオスを指向するウェブ、コスモスを指向するウェブ

ウェブのサービスはカオス(混沌)とコスモス(秩序)が交互に登場するのではないか?
開発者の中で両方を指向する人は少なく、どちらかに好みが寄っている人が多いように感じている。

最初のカオス派


まず最初に登場するカオスがHTMLである。HTMLは柔軟な記法を持ち、ちょっとくらい文法エラーがあっても大丈夫。すきなフォント、色、画像、言語を表示できる。統一された書き方やフォーマットはない。「リンク機能」が特徴で、自分のページへも、他サーバーのページへもリンクをはっていくことができる。
何を発信しても許される自由の空間、パラダイス! HTML(ウェブサイト)を作るのは、楽しいからだ。自分のコンテンツを発信できる。自分だけのメディアがもてる。
それだけで満足だったし、画期的なことだった。HTMLは、世の中に間違いなくカオスをもたらした。

コスモス派


しかし、そうなると情報がばらばらであることに満足できない人が現れる。地球上のHTMLは各サーバーに分散し、全体はどうなっているかを把握する方法はない。そもそもページが永続する保証もないし、リンク切れになるとページの関連性は失われる。Yahooは、Web上にあったHTMLを手動で順番にカテゴリ分けするサイトをつくった。来る日も来る日もリンクというぐちゃぐちゃな糸をたどって有用なサイトを見つけては情報を分類していった。

そしてまた、カオス派


カオスを生み出すのが好きな人たちはHTMLでは満足できなかった。発信したいことはもっと山のようにあるのに、いちいちHTMLを作成してサーバーにアップロードするのは手間である。そこで、「ブログ」が生まれた。これは便利だった。HTMLの知識がなくても、ウェブのテキストフォームにテキストを打ち込むだけで自動でウェブサイトを作ってくれる。手軽になったので、ますます多くの人が高い頻度で情報を公開するようになった。

こまったコスモス派


ブログの登場でYahooは途方にくれた。これほどまで多くのページが氾濫するとは想像していなかった。もはやディレクトリ分類は機能しなくなった。そこで、みんなにとって有用なページの分類するのではなく、自分が必要な特定のキーワードに対して有効なページを探し出す技術を開発した。そこで抜きんでたのでがGoogleである。Googleの会社のミッションは「世の中のすべての情報を整理(オーガナイズ)すること」である。つまり、Googleの創業者は、世界の情報はコスモスでなければならないという、強烈な信念をもっていると思われる。
また「ソーシャルブックマーク」もコスモス派の成果の賜だ。ソーシャルブックマークによって混沌としたブログは、だいぶ整理されることになった。

最近のカオス派とコスモス派の攻防


Googleによってウェブの情報はすべて整理しきれたように見えた。しかし、カオス派もめげない。
最近のカオス派のめだった動きは、Twitterと動画だ。Twitterは、つぶやきをどんどん投稿していき、友達がそれをほぼリアルタイムで見る。@マークをつけて返信できるが、スレッドがないため、会話はどんどんと予想できない方向に派生していく。
GoogleはまだTwitterを「オーガナイズ」しきれていない。まずTwitterは時間が大事であるが、Googleの検索結果は、かならず遅れる。次に、一つのつぶやきは一つのURLを持つが、Twitterのつぶやきを一つだけ見ても意味のないことが多い。前後の文脈が整理しきれていない。
動画もまだまだである。いまは「タグ」を検索するようになっているが、動画の中身は検索できていない。タグがついていない動画のほうが多いだろう。またリアルタイムの動画配信になるとまさにカオスである。有益なリアルタイム配信はどこにあるのか? 探すことは容易ではない。

まとめ


カオス派とコスモス派は上にあげたように大きな波として交互に来る場合もあるし、小さな波はもっといたるところで起こっている。どちらかが起きるとどちらかがカウンターパートとして登場するのは歴史の必然であるようだ。
両者は補完関係にあるが、一つ言えることは、カオス系サービスは、生み出した混沌を整理するサービスがなくても、単体で支持されなければ大きな波にはなれない。

カオス派、コスモス派と呼んできたが、カオス派=創造派、コスモス派=整理派と呼んでも問題ないだろう。
あなかはどちらを指向するだろうか?