tag:blogger.com,1999:blog-279116022024-02-28T15:33:54.495+09:00Rakusai Note洛西一周 個人の活動記録Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.comBlogger85125tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-65059975517038347222012-06-01T12:32:00.002+09:002012-06-01T12:37:54.233+09:00カーリル事業譲渡と株式会社カーリルの船出にあたって(公式プレスリリースは、<a href="http://blog.calil.jp/2012/06/nota-inc.html">カーリルブログ</a>をみてね)<br /><br />カーリルは、2010年の公開以後、成長を続けていますが、この時点で4年間タッグを組んできた吉本君に新会社「株式会社カーリル」のリーダーとして事業を引き継いでもらうことになりました。僕は、カーリルの事業からは離れることになります。<br /><br />カーリルの魅力というのは、なんといっても公共的な領域に対してウェブサービスができることを示して、日本にとって大きな貢献を少人数のチームで成し遂げたことだと思っています。僕らが公開当時もっていた考え方、つまり少人数のフラットなチームでシステムを一気に作り上げることや、ユーザー参加型でサービスを作っていく指向(本のレシピ、ウェブ上の図書館報告)、ポップなデザインによって公共の堅いイメージを変えていくということ、APIを提供して日本中の開発者が図書館サービスの開発に参加できるようにすること、などが利用者に受け入れられたということに満足しています。今や月間の利用者も数十万人、関連プロダクトがスマホだけでも10以上、対応図書館6000館以上というサイトに成長しました。<br /><br />Notaは世界に通用するソフトウェアを作ることを目標にシリコンバレーで設立し、投資家からの資本援助を受け、これまで様々なノウハウを米国でも日本でも吸収し、最先端のプロダクトの開発に挑戦してきました。カーリルは、その気風にもっともあう挑戦的かつ実験的なプロダクトだったと思います。利用者、図書館の理解が得られ、よいスタートを切った今、さらに事業を発展させるためには、僕ではなく吉本君が最適な人物だと判断しました。彼は僕よりも広い視野から「利用者視点」と「公共」全体を俯瞰したビジョンを示してくれるでしょう。<br /><br />僕はカーリルの片親であり、自分の書いたコード(特にフロントエンドUI)もたくさん含まれているのでさびしさもありますが、いまは晴れ晴れと送り出す気持ちです。今後のカーリルの成長に一ユーザーとして期待します。<br />これまでカーリル事業でお世話になった方々には、この場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございました。<br /><br />さて、カーリルが新会社として独立したことは大変喜ばしいのですが、Notaとしては、戦力ダウンを免れず、今後、新規事業に協力してくれるエンジニアを募集します。まだアイデアはふわふわとした状態です。いまなら、生みの苦しみと楽しみを一緒に味わえます(^-^) 興味がある方はFacebookなどで連絡ください →<br /><br />洛西一周<br />rakusai@notaland.com<br />https://www.facebook.com/rakusaiIsshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-79294643154195657992011-04-12T18:13:00.006+09:002011-04-12T18:19:48.318+09:00NOTA2.2 タグ機能、日本語入力ができない問題に対応NOTAネットワークのみなさま<br /><br />洛西です。<br /><br />Flashが10.xにバージョンアップしたため日本語が入力できないという不具合が<br />でていましたが、本日対応しました。<br /><br />ご自身のサーバーでNOTAを運営している方はダウンロードをお願いします。<br />新しいNotaのバージョンは「2.2」です。<br /><br />■変更履歴:<br />【新機能】<br />- テキストとファイルに関して3日以内のものは「new」マークが10秒間点滅します。<br />- タグ管理機能がつきました。例えばページのタイトルに<br />今日の日記 [diary]<br />のように 半角で [test] のようにカッコで書くと、それが「タグ」 になり、サイドバーで管理<br />しやすくなります。<br />イメージ画像:<br /><a href="http://gyazo.com/6334aef70d27c9a4d4331c7cb9974fe3.png"><img src="http://gyazo.com/6334aef70d27c9a4d4331c7cb9974fe3.png" width="100"></a><br /><br />【不具合修正】<br />- Flash 10.xで日本語入力できない問題を修正<br /> Macでは、Safariのみ対応となります。Chrome, FirefoxではAdobeが現在問題を改修中です。<br /> これらが適用され次第修正されます。<br /><br /><br />■バージョンアップ方法:<br /><a href="http://nota.jp/ja/download/">http://nota.jp/ja/download/</a><br /><br />にアクセスし、「Download」ボタンを押して、zipファイルをダウンロードしてください。<br />「日本語入力できない問題」だけを修正したい場合は、「nota.swf」を上書きするだけで<br />とりあえず問題を修正できます。<br /><br />全体的にバージョンアップするには、option.plの内容のうち<br />$m_master_passwd = ""<br />$m_notadata_dir =""<br />の内容を適切な場所にメモをとったのち、<br />すべてのファイルを上書きし、<br />option.plの該当部分の値を元に戻してください。<br /><br />簡素な説明ですみません。<br />ご不明な点があれば、Notaネットワークメーリングリストか、メールでお尋ねください。<br /><br /><br />■開発者の方へお知らせ:<br /><br />今回のバージョンより、Notaのソースコードは、<br />ソースコード管理サービスとして開発者の間で人気の高い github.com<br />を利用することにしました。<br />githubを利用することで、例えば、notaの派生コードなどを作ったときにも、<br />本体がバージョンアップした際に適切にその反映を取り入れる(マージ、リベース)<br />こともできて便利です。<br />また、nota.swf本体のソースコードも含めて公開しました。<br /><br /><br />それでは!Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-8228054589945819482010-01-02T23:39:00.023+09:002010-01-03T18:04:49.818+09:00Tomato FeedをGoogle App Engineで運用開始私が運用している<a href="http://nota.jp">Nota.jp</a>や<a href="http://rakusai.org">Rakusai.org</a>などのウェブサイト上にブログの新着情報を出すために利用している<a href="http://tomato.rakusai.org/"><b>Tomato Feed</b></a>というシステムを誰でも使えるように公開したのでお知らせします。<br /><br /><a href="http://tomato.rakusai.org/"><img src="http://gyazo.com/dee4d003afae44c9dca1332cdd0dbd72.png" width="600"></a><br /><br />このシステムは、ブログとホームページを別々に持っているとき、ホームページにブログの新着記事を一覧で表示することができる手軽なシステムがなかったので開発しました。ホームページはきれいなものを作っておき、頻繁に情報を更新するのはブログやノータで行うというように二つを分けて使っている方には便利に使ってもらえると思います。二つが統合されたCMSを使っていない場合は、同じことを実現するのにプログラミングが必要なのでとても手間です。<br />(<a href="http://rakusai.org">Rakusai.org</a>では、2カ所、Tomato Feedが使われています。)<br /><br />実は、このシステムを開発したのは何年も前だったのですが、一般に公開すると負荷が高いと思い、これまで個人用途で使ってきました。しかしここに来て、Google App EngineというGoogleのウェブサービスホスティングが登場し、機能が必要十分なところまで向上したので、こちらにソースコードを移行しました。しばらく使ってみたところ、非常に安定しているので一般に公開することにした次第です。<br /><br />Google App Engine1週間ほど使ってみたので、技術的な感想を書いてみたいと思います。<br /><br />技術的な難易度<br />- 勉強を兼ねてPHPのコードをすべてPythonに書き直しました。Pythonは初めてでしたが、とてもいい言語だと感じました。様々な機能を標準でimportして使えます。文法に適度な制約があり、簡単に学習できます。そして、読みやすい。Object Pascal(Delphi)に似た感覚です。<br /><br />- Google WebApp フレームワークが普段つかっている自作のPHPフレームワークにとても近い。つまり最近のMVCウェブフレームワークと比較するとモデルが切り離されており、完全にコントローラーやビューに統合されていない。個人的にはがちがちのフレームワークはきらいなので、このほうが好みです。<br /><br />- Unicodeまわりがはまりどころです。<a href="http://lab.hde.co.jp/2008/08/pythonunicodeencodeerror.html">PythonのUnicodeEncodeErrorを知る</a>が参考になりました。print type(変数名) するとunicode型かstr(ascii)型かわかるので、まずはこれを手当たり次第使っていろいろと調査。わたしはプログラムの中身はほとんどunicode型で統一するようにしたところ、エラーはでなくなりました。<br /><br />- BigTableのインデックスにも制約が多いです。いままでのリレーショナルデータベースでも最近はほとんどJOINやGROUP BYは使っていませんから、その点は問題なく移行できました。しかし、Googleにアップロード(デプロイ)後、しばらくインデックスが作成されるまで待たねばならないのが最初はよく分かりませんでした。簡単なインデックスの作成を待つこと2時間。<br /><br />運用とスケーラビリティー<br />- 速度は満足。Amazon S3よりも速いようだ。世界のどこからアクセスしても均一の速度でアクセスできるならば、すばらしい。今後より詳しく測定することにする。<br />- サブドメインなしの独自ドメインで運用できないのが痛い(サブドメイン付きなら可能)<br />- DBアクセス(データ取得)がときどき(3日に一回ほど)謎のタイムエラーになる。フィルタのかけ方などに寄るようだ。なぜこれが起こるのかは不明。<br />- ログがほぼリアルタイムで表示されるのはすばらしい(下図)<br /><br /><img src="http://gyazo.com/6881f52f0e6c54a8d66362ae38ce1372.png" width="600"><br />↑まだまだ余裕<br /><br />結論<br />- サーバーのスケーラビリティを考えなくてよいのは画期的。また、この規模ならば、ほぼ無料なのもよい。今後、運用を続けながら本当に使える技術か、注視していきたい。Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-49562652677007257452009-12-31T22:12:00.005+09:002009-12-31T22:30:34.859+09:002009 Best Shot2009年のBest Shotです。<br /><br /><img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgBI7EnH5HtzWZZnJ62WNwDJeeeqoUxqQOHBYzGQ1ymyZGBMN7zfmn59AnTDdU-fkmm7GDvEoGXCAMZqNDOYG1Ivlqf-iJrZh5rA36ZeGXiH_sjPJFefhajIwFeWXKomIEmztHNEg/s800/IMG_0084.JPG"><br /><br /><img width="600" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhdG7OlxZ2exJfVRtNGzn2l4Dbf1iNcAUfUdmgMwFnZcCUdLTeCeVw17ckpZSqOu9W6Mlf-c6Ij5RveG1RriK5t6VqHT_nhwbIKmpd56rBX0OoNP4bf94FqmBjH5MmHMIfvOtZ3JQ/s800/IMG_0088.JPG"><br /><br />サンフランシスコ, コイトタワーのふもと, 10.08<br /><br /><img width="600" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgvagu0eIVeSgbdjHhWl9Xp75uTLduJ4_bOa2-DLnKrRxDKoeTdB909Zcrb2llfWyPmWP4MeqJP0drAQch638RB9lLZePuoDtI_wmP2ivyg1LXxJekHYAQOr1zZ-_NXjY9fMHonZg/s800/CIMG3095.JPG"><br /><br />パロアルト,サンドヒルズロード, 08.02<br /><br /><img width="600" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhTXDoyvCHoo6XtfR32DGNtVtXfLIOjKLQX0w1ATomoPRybs06jrbuUsKMMVg6pYiP41FNsyA7zSWBZkuPBQsJwjBfpUqgBKz2t5K2LinfoxL0Jo1jfLHSUGS3cY3Y5-f1WbhM_kw/s800/IMG_5825.JPG"><br /><br />鎌倉, 釈迦堂切通し, 12.21<br /><br />日本とアメリカを往復した年でした。<br />来年はもっとよい景色や人を撮るぞ。<br /><br />それでは、みなさんよいお年を!Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-15189181224714199782009-08-16T15:26:00.016+09:002009-12-31T22:38:01.320+09:00カオスを指向するウェブ、コスモスを指向するウェブウェブのサービスはカオス(混沌)とコスモス(秩序)が交互に登場するのではないか?<br />開発者の中で両方を指向する人は少なく、どちらかに好みが寄っている人が多いように感じている。<br /><br /><h4>最初のカオス派</h4><br />まず最初に登場するカオスがHTMLである。HTMLは柔軟な記法を持ち、ちょっとくらい文法エラーがあっても大丈夫。すきなフォント、色、画像、言語を表示できる。統一された書き方やフォーマットはない。「リンク機能」が特徴で、自分のページへも、他サーバーのページへもリンクをはっていくことができる。<br />何を発信しても許される自由の空間、パラダイス! HTML(ウェブサイト)を作るのは、楽しいからだ。自分のコンテンツを発信できる。自分だけのメディアがもてる。<br />それだけで満足だったし、画期的なことだった。HTMLは、世の中に間違いなくカオスをもたらした。<br /><br /><h4>コスモス派</h4><br />しかし、そうなると情報がばらばらであることに満足できない人が現れる。地球上のHTMLは各サーバーに分散し、全体はどうなっているかを把握する方法はない。そもそもページが永続する保証もないし、リンク切れになるとページの関連性は失われる。Yahooは、Web上にあったHTMLを手動で順番にカテゴリ分けするサイトをつくった。来る日も来る日もリンクというぐちゃぐちゃな糸をたどって有用なサイトを見つけては情報を分類していった。<br /><br /><h4>そしてまた、カオス派</h4><br />カオスを生み出すのが好きな人たちはHTMLでは満足できなかった。発信したいことはもっと山のようにあるのに、いちいちHTMLを作成してサーバーにアップロードするのは手間である。そこで、「ブログ」が生まれた。これは便利だった。HTMLの知識がなくても、ウェブのテキストフォームにテキストを打ち込むだけで自動でウェブサイトを作ってくれる。手軽になったので、ますます多くの人が高い頻度で情報を公開するようになった。<br /><br /><h4>こまったコスモス派</h4><br />ブログの登場でYahooは途方にくれた。これほどまで多くのページが氾濫するとは想像していなかった。もはやディレクトリ分類は機能しなくなった。そこで、みんなにとって有用なページの分類するのではなく、自分が必要な特定のキーワードに対して有効なページを探し出す技術を開発した。そこで抜きんでたのでがGoogleである。Googleの会社のミッションは「世の中のすべての情報を整理(オーガナイズ)すること」である。つまり、Googleの創業者は、世界の情報はコスモスでなければならないという、強烈な信念をもっていると思われる。<br />また「ソーシャルブックマーク」もコスモス派の成果の賜だ。ソーシャルブックマークによって混沌としたブログは、だいぶ整理されることになった。<br /><br /><h4>最近のカオス派とコスモス派の攻防</h4><br />Googleによってウェブの情報はすべて整理しきれたように見えた。しかし、カオス派もめげない。<br />最近のカオス派のめだった動きは、Twitterと動画だ。Twitterは、つぶやきをどんどん投稿していき、友達がそれをほぼリアルタイムで見る。@マークをつけて返信できるが、スレッドがないため、会話はどんどんと予想できない方向に派生していく。<br />GoogleはまだTwitterを「オーガナイズ」しきれていない。まずTwitterは時間が大事であるが、Googleの検索結果は、かならず遅れる。次に、一つのつぶやきは一つのURLを持つが、Twitterのつぶやきを一つだけ見ても意味のないことが多い。前後の文脈が整理しきれていない。<br />動画もまだまだである。いまは「タグ」を検索するようになっているが、動画の中身は検索できていない。タグがついていない動画のほうが多いだろう。またリアルタイムの動画配信になるとまさにカオスである。有益なリアルタイム配信はどこにあるのか? 探すことは容易ではない。<br /><br /><h4>まとめ</h4><br />カオス派とコスモス派は上にあげたように大きな波として交互に来る場合もあるし、小さな波はもっといたるところで起こっている。どちらかが起きるとどちらかがカウンターパートとして登場するのは歴史の必然であるようだ。<br />両者は補完関係にあるが、一つ言えることは、カオス系サービスは、生み出した混沌を整理するサービスがなくても、単体で支持されなければ大きな波にはなれない。<br /><br />カオス派、コスモス派と呼んできたが、カオス派=創造派、コスモス派=整理派と呼んでも問題ないだろう。<br />あなかはどちらを指向するだろうか?Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-71413918639515045672009-08-16T14:33:00.011+09:002009-12-31T21:40:06.878+09:00紙copiの10年をビジネス視点で振り返る<img src="http://gyazo.com/04ab8605788bb8c073854b9a1c82892a.png" width="600"><br /><br />紙copiの開発と公開は1999年。今年で10年目になる。「自動保存」と「ブラウザからコンテンツをつかんでドラッグすると取り込める」機能が売りのスクラップブックソフトである。<br />またインターフェースが非常に細かい点まで作り込まれているため、一旦自分のメモを紙copiにとりはじめると、それ以上の使い勝手がないかぎり他のプロダクトには乗り換えない。例えば、Outlook Expressのようにメジャーな管理アプリに「メモ機能」がついているものは少なくない。しかし、紙copiの手軽さには及ばないため、乗り換えるユーザーはすくないと思われる。<br /><br />2003年にMicrosoftのOne Noteが発売され競合となったが、使われているという話を聞かない。その後GoogleからGoogle Notebookが無料公開されたが、一旦公開中止となった。One Noteはメモ帳というわりには複雑すぎ、Google Notebookは、ブラウザのプラグインだったため、メモを取るには非力だったことが敗因と思われる。<br />2008よりEvernoteが、メモに特化したアプリを公開。これが紙copiとコンセプトも機能も近く、強力な競合となっている。<br />しかし、直接の競合アプリが2008年のEvernoteまでなかったことは紙copiにとって幸運であった。その間、日本市場においてはマーケティングの努力なくシェアを拡大した。<br /><br /><h4>紙copiの成功要因分析</h4><br />1. 作りこみ<br />紙copiの特徴の一つは完成度の高さにある。「メモを取る」という単一機能を徹底的に作り込んでいる。主要な機能は洛西が高校2年〜大学1年の3年間でつくったものである。この間、有料化を一度試み、時期尚早と判断して無料に転換、その後はひたすら機能をブラッシュアップすることに専念したことがこの結果を生んだと考える。また高機能化の道を歩まず、機能を追加するたびに以前の機能をけずり、シンプルさを維持してきた。シンプルで高速なことが製品のアドバンテージであり、そこからは逸脱しなかった。<br /><br />2002年(大学2年)に再び有料化(無料バージョンと有料バージョンの両方を公開)、このときはすでに雑誌等で頻繁に紹介されユーザーがついていたため当初から順調に売り上げを伸ばした。<br /><br />2. ニッチ<br />主要プレイヤー(MS, Google)も参入したとはいえ、彼らの本気度は、それほど高いとはいえない。おそらくこの市場がニッチであるためだと思われる。ニッチであるため10年間ブルーオーシャンを歩んで来たといえる。<br /><br />3. 乗り換え障壁<br />アプリの特性上乗り換え障壁が高い。日常生活において「メモ」というと、乗り換え障壁はなさそうだが、PC上における「文書作成=エディタ」は使い勝手が重要で、乗り換え障壁が高い部類のアプリケーションになる。またエディタにはない機能として、データ蓄積機能があるため、この点が乗り換え障壁をより高くしている。また継続的に利用するアプリであり、時代がかわっても需要が安定している。<br /><br />4. テキストファイル<br />紙copiは、データの保存形式としてディレクトリとテキストデータを利用している。それぞれを「箱」「紙」という日本風の名称をつけているが、独自のバイナリやデータベース等を利用していないため、可搬性、スケーラビリティが高い。たとえばデスクトップ全文検索エンジンのようなものが登場しても、ユーザーは設定なしに紙copiのデータを検索できる。USBメモリにいれてどこでも持ち運ぶことができ、どんなOSからでも(「メモ帳」などを使って)データの閲覧と編集が可能である。開発当初はこれらの技術はなかったが、テキストファイルを採用したためシームレスに対応できた。<br /><br />5. ノートパソコンの普及<br />デスクトップパソコンに変わって、ノートパソコンが広く普及したことも紙copiの普及の要因の一つだろう。メモは、気軽に取るものであり、会議室や移動中などに取ることが多い。この用途のためには、軽量でバッテリーが長持ちする携帯性の高いノートパソコンが向いている。ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べて非力であるが、紙copiは軽快に動作するためノートパソコンに適したアプリケーションだった。ノートパソコンは、近年、ネットブックやスマートフォンに見られるようにますます小型化の一途をたどっており、今後も紙copiのように使い勝手がよく、軽快なソフトウェアが必要とされると考えられる。<br /><br /><h4>ビジネスモデル</h4><br />2002年、最初の購入システムは洛西が構築。氏名と住所とメールアドレス等をウェブフォームに入力すると、住所に対してシリアル番号と請求書を郵送するというものだった。<br />価格は1000円〜3000円の変動式。利用頻度や紙copiへの愛情度などをアンケートで選んで回答すると値段が決定されるという仕組みだった。この方式は誤解されることも多かったが、多くの人が2000円、3000円を支払い、機械的でないところが好感を生んだと思われる。サポートはフリーの頃より協力してくれたみけさんに頼んだ。一度も顔を合わせることなく契約をした。<br /><br />2002年にユミルリンクに販売とサポートを委託。2500円で販売を開始。<br />2005年にジャストシステムよりOEM版「ネタの種」の販売を開始。<br />2005年より開発メンテもユミルリンクに委託。<br />ユミルリンクが英語版の開発を試みるも中断(継続中)。<br />2008年末より洛西が開発ディレクションに参画。<br />現在はユーザー数約20万人。<br /><br /><h4>紙copiのビジネス的弱点</h4><br />1.<br />一度買ったらバージョンアップが無料であるビジネスモデル。これはシェアウェア系のソフトによく見られるが、バージョンアップのたびに料金を取る商品にくらべると売り上げが小さい。需要に対して100%売り切ってしまうと、利益がなくなる。<br /><br />2.<br />Windowsに依存している。細かい作りこみをすればするほどそのOSに深く依存することになる。Windowsの時代があとどれほど続くかはわからない。この問題に関しては、現在紙copi Netにより対応プラットフォームを広げている。Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-84068218590006978782009-08-16T14:20:00.005+09:002009-08-16T14:33:05.001+09:00ブログのデザインを変えて新調ブログのデザインを変更しました。<br /><br />ブロガーのテンプレート集のページが見つかったのでそこから気に入ったものを選んで設定しました。<br />気分がすっきりしますね。<br /><br />ブログを書こうと思うきっかけは様々だと思いますが、僕の場合はなやんでいるときですね。<br />文章にしてブログとしてだしてみると、意外にすっきり整理されたりするものです。<br />そのため、何ヶ月に一度しか、更新されません。それもそのときまとめていくつか書きます。<br /><br />今回もその用途で使おうと思います。Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-42279256546024668302009-07-08T16:32:00.003+09:002009-12-31T21:29:59.329+09:00TwitPaintを公開<h4>TwitPaintって何?</h4><br />TwitPaintは、Twitter上にお絵かきを投稿するサービスです。<br />とっさに思い浮かんだカタチや感情を140筆以内で描いてフォロアーに見せることができます。<br /><br /><a href="http://twitpaint.com"><br /><img width="400" src="http://gyazo.com/8dee207e6d4a4c8992a609b9acd5a447.png"><br /></a><br /><br /><h4>何に使うの?</h4><br />TwitPaintでは、フォローしている人があなたの作品の上に絵を描いて、リミックスすることができます。 これによって、Twitter上で、マルバツゲームのような遊びをしたり、ブレインストームをしたりして、あなたの絵の世界が広がっていきます。<br /><br /><h4>ユーザー登録したい</h4><br />本家の<a href="http://twitter.com">Twitter.com</a>でアカウントを作ることができます。<br /><br />楽しいことうけあいです。ぜひつかってみてくださいね。Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-86224330878850857592008-08-08T05:32:00.003+09:002010-01-03T01:10:28.588+09:00シリコンバレー JTPA ギークサロンで発表します■■■■■■■■■■■■■■■■■■■<br />JTPA ギークサロン<br /><br />「洛西一周氏と新しいインターフェイスの発想について語る」<br /><br />8月8日金曜日午後7時<br />■■■■■■■■■■■■■■■■■■■<br /><br />インターフェイスとは人間とシステムをつなぐ部分のこと。開発現場においてはコンセプトとプログラミングとデザインの中間にあるもの。中途半端な存在だが最近成功している企業はインターフェイスが競争優位になっていることも多い。過去のプロダクトの事例を持ち出しながら、発想と設計において意識していること、成功例、失敗例、インターフェイス設計に役立つ工夫などについて話します。<br /><br />洛西の開発手法:<br />インターフェイス屋さん、つまり発想屋さんになる<br />デザインから考える<br />人の話から考える<br />自分の苦い/うれしい体験から考える<br />他のサービスやシステムから考える<br /><br />洛西プロダクトのメインコンセプト:<br />何かを作る/入力する障壁をとにかく減らす<br />きれいなものを作るコンピュータから書き散らすためのコンピュータへ<br />Notaが目指すのは、Web上のカジュアルなコラボレーション<br /><br />現場で役立つインターフェイス設計の工夫あれこれ:<br />いわゆるプログラミングの教科書の逆を行くインタフェース設計論<br />・エラーをまるめる<br />・最初の負担を減らす<br />・操作完了前インタラクション<br />・コンマ一秒でこれだけ差が出る<br />・非合理的なレイアウトを活用する<br />・驚き最大の法則<br />・音を効果的に使う<br />・プラットフォーム(またはインターフェスガイドライン)に逆らう<br /><br />スピーカー: 洛西一周 (らくさいいっしゅう)<br />--------------------------<br />100万人以上の利用者を持つソフトウェア「紙copi」や「NOTA」の開発者。<br />インターフェイスデザイナー。「人間味ある」ソフトウェアづくりを模索している。<br />2007年米国にて起業。Nota Inc代表。その他、数々のヒットを飛ばすジョークウェアの作者としても売り出し中。<br />----------------------------------------------------------------------------<br /><br />日時:8月8日金曜日午後7時<br /><br />場所: Wilson Sonsini Goodrich & Rosati<br /> 950 Page Mill Road, Terrace 2C<br />(メインエントランスがあるビルの280側の隣、レンガの建物の2階です。)<br />Palo Alto, California 94304-1050<br /><br />進行:<br />19:00 開場、ネットワーキング<br />19:30-20:30 講義<br />20:30 Q&A、懇親会<br /><br />食事:軽食が提供されます。<br /><br />参加費用:賛助会員 10ドル、一般 15ドル<br /><br />賛助会員につきましては、当日45ドルの寄付金を持参してご登録いただければ、その日のセミナーから10ドルになります。賛助会員についての詳しい情報は、こちらのリンクをご覧ください。<a href="http://www.jtpa.org/about/donation/">http://www.jtpa.org/about/donation/</a><br /><br />応募方法: Facebookの以下のURLよりイベント参加を申し込んでください。その際Wallに「洛西氏に聞いてみたいこと、話したいこと」を1-2行簡単に記載ください。<a href="http://www.facebook.com/event.php?eid=20908483843">http://www.facebook.com/event.php?eid=20908483843</a><br /><br />Beta版<br />会場に来られない方のために、講義の様子をUstreamでライブキャストします。ご興味のある方は当日以下のURLからご覧ください。<br /><a href="http://www.ustream.tv/channel/jtpa-geek-salon">http://www.ustream.tv/channel/jtpa-geek-salon</a><br />_______________________________________________<br /><br />皆様のご意見・ご感想はこちらのJTPA公式フォーラムまで:<br /><a href="http://www.lingr.com/room/jtpa">http://www.lingr.com/room/jtpa</a><br /><br />JTPA ホームページ:<br /><a href="http://www.jtpa.org">http://www.jtpa.org</a><br />(過去サロンの録画の一部をご覧になることができます。)Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-75771023725996460202008-08-06T05:35:00.005+09:002009-08-16T16:54:12.858+09:00紙copi Net Project紙copiがインターネットを通して,Mac,iPhone,携帯からも使える紙copi Netプロジェクトを始めました。<br />本日よりこちらでベータを版をお使いいただけます。<br /><a href="http://kamicopi.net/">http://kamicopi.net/</a><br />また紙copi Netのブログを始めました。<br /><a href="http://blog.kamicopi.net/">http://blog.kamicopi.net/</a><br /><br />紙copiが1999年(もう9年前!)に始めた自動保存と一行目がファイル名になるという発想は,その当時は他になく,また技術的にも「ハードディスクに頻繁にアクセスが発生する」「保存されているか分からず不安」という点で懐疑的な見方もありましたが,結果的には受け入れられました。<br /><br />現在のWebを見てみると,本当にリアルタイムでコンテンツを保存していくというサービスはあまりないように思います。たとえばSNSやブログで日記を書いているときにブラウザのタブを閉じたりしてデータが消えちゃったというようなことはよくあります。紙copi Netは自動保存をウェブでも実現します。ウェブアプリ時代(Web2.0時代)の新たな標準を狙っていきたいです。Isshu R.http://www.blogger.com/profile/07699905028633582351noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-41174961959013547242008-04-06T08:08:00.001+09:002008-04-06T08:11:07.867+09:00NOTAで作られたページをRSSリーダーにまとめましたNOTAで作られたページをRSSリーダーにまとめました。おもしろいサイトが沢山ありますね!<br /><br />NOTAのRSSリーダー<br /><a href="http://r.hatena.ne.jp/notajp/">http://r.hatena.ne.jp/notajp/</a>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-32728036729522020472008-03-22T04:33:00.005+09:002009-08-17T08:20:01.873+09:00「紙copi」が、ベクターPCショップの「2007年度PCソフトダウンロード販売本数ランキング」の第2位にランクイン「紙copi」が、ベクターPCショップの「2007年度PCソフトダウンロード販売本数ランキング」の第2位にランクインしました。Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-49415233706027342972008-03-19T15:51:00.003+09:002008-03-20T14:14:21.882+09:00NOTAサイトのトップページにNOTAを使ったサイトの一覧を掲載しました。NOTAサイトのトップページにNOTAを使ったサイトの一覧を掲載しました。<br />ぜひ、あなたが使っているNOTAのサイトも教えてください!(support@nota.jpまでメールをください。)Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-13719908175406544082008-02-23T00:00:00.001+09:002009-08-16T17:35:00.911+09:00SVP Tokyo Network MeetingにてNOTAを発表しました。<a href="http://info.sv-tokyo.org/article/83469042.html">SVP Tokyo Network Meeting</a>にてNOTAを発表しました。Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-38348809646808505522008-01-25T16:41:00.005+09:002009-08-17T08:19:56.111+09:00「紙copi」がベクタープロレジ大賞にてインターネット部門賞を受賞『第10回ベクタープロレジ大賞』にて、「紙copi」がインターネット部門賞に選ばれました。 <br />受賞作品一覧(ベクター):<br /><a href="http://shop.vector.co.jp/service/special/award/">http://shop.vector.co.jp/service/special/award/</a>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-76170301013798101202007-10-08T00:00:00.001+09:002009-08-16T17:35:24.179+09:00ネットデイフォーラム2007inよこはまにてNOTAを発表しました。<a href="http://netday.academix.org/academix?p=89l083Dja9u183DI5PMX65nC7t9h483D182Fb82E182F182E19">ネットデイフォーラム2007inよこはま</a>にてNOTAを発表しました。Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-70173018014756109492007-09-15T00:00:00.000+09:002008-03-19T15:33:35.442+09:00Mozilla 24にてC-Shirtsのワークショップが行われました。2007/9/15-16 <br /><a href="http://www.mozilla24.com/program/kudan/b1_2.html">Mozilla 24</a>にてC-Shirtsのワークショップが行われました。Live Codingも開催されました。Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-71902042534502066312007-06-22T16:23:00.001+09:002009-08-16T17:35:33.307+09:00kamicopi international アルファ版公開!!紙copi多言語化の第一弾として、ついに、待望の英語版のアルファ版がリリースされました!<br /><div class="entry"><p> 英語圏に知り合いがいる方は、ぜひとも、「<a href="http://www.kamicopi.com/"><strong>kamicopi</strong></a>」をご紹介ください。</p> <p>改良の余地はまだたくさんありますが、みなさまのフィードバックを元に完成度の高いソフトウェアに仕上げていく所存です。今後、<strong>kamicopi</strong>は、日本発のオリジナルなソフトウェアとして、海外でも広く受け入れられるようがんばっていきます。ご協力よろしくお願いいたします。</p> <p><a href="http://www.kamicopi.com/">ダウンロードはこちらからどうぞ</a></p> <p><a href="http://www.kamicopi.com/"><img id="image94" alt="kamicopi_alpha1.png" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/06/kamicopi_alpha1.png" /></a></p> <p>↑このように、すべてのメニューが英語化されています。アルファ版なので、Debugメニューがついています。</p> <p><a href="http://www.kamicopi.com/"><img alt="kamicopi_lang.png" id="image92" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/06/kamicopi_lang.png" /></a></p> <p>misc(他)メニューから言語を選択可能です。再起動することなく、その場で表示言語が切り替わります。箱(フォルダ)の名前も、言語に合わせて自動的に変更します。</p> <p>※今回の英語化は、ボランティアの方々の協力がなければ、実現しませんでした。ご協力いただいた方に感謝申し上げます。</p> </div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-27828680115711080582007-06-15T00:00:00.001+09:002009-08-16T17:35:10.732+09:00Creative CommonsのISummit2007でC-Shirtsを発表しました。2007/6/15-17<br />Creative CommonsのISummit2007でC-Shirtsを発表しました。Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-89123870532191513452007-05-30T16:25:00.001+09:002009-08-16T17:35:45.203+09:00本日(5/30)21時から紙copiユーザー会洛西です。<div class="entry"> <p>本日(5/30)21時から紙copiユーザー会を開催します。</p> <p>場所は,渋谷のBarTubeという撮影スタジオ兼バーというちょっとアヤシイところです。<br />紙copiユーザーならどなたでも参加できますので,お時間のある方はぜひご参加ください!!</p> <p>現在進行中の紙copiを10カ国語に翻訳するプロジェクト<strong>「<a href="http://kamicopi.com/">kamicopi international</a>」</strong>の翻訳ボランティアの方も参加されます。いろんな言語が飛び交う楽しい会になりそうです! そして,もしかすると,開発途中の各国語版を披露できるかもしれません。</p> <p>BarTube:<br />http://snbar.ameblo.jp/</p> <p><strike>直前のお問い合わせは,本人までどうぞ :-)</strike></p> </div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-20497318512455220542007-05-23T00:00:00.000+09:002008-03-19T16:03:38.054+09:00NOTAフォーラムを設置しました。NOTAサイトに<a href="http://nota.jp/ja/forum/">NOTAフォーラム</a>を設置しました。Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-23989333672328635812007-04-27T16:27:00.004+09:002009-08-17T08:20:08.789+09:00ZOO PROJECT -動物園の音が聞こえてくる?<p>今年のゴールデンウィークは横浜近辺で過ごすことになりそうです。このゴールデンウィーク中に,昨年私が開発したVoice Trackbackシステムが,井の頭自然文化園の「Being いきてること展」で利用されます。</p> <p>動物園内の「声」を来場者自身が携帯電話を使って投稿する「音の掲示板」という企画です。</p> <br /><br /><a href="http://being.inokashira-zoo.jp/bbs/"><img width="400" src="http://n.gyazo.com/55a2528d17d9466640f9f1f1ae116535.png" /></a><br /><br /><p>Voice Trackbackシステムは,指定されたSkypeInの電話番号に携帯電話から電話をかけるとそれをサーバーで録音し,Web上に即座に公開します。<br /><br />これによって「人の声」を集めたサイトを作ることができます。</p> <p>テレビやラジオで視聴者からの感想をFAX等で集めている番組がありますが,Voice Trackbackを使えば,直接<strong>声</strong>を集めることができます。</p> <p>最近の携帯電話は,カメラ付きのものが当たり前になってきましたが,カメラである前に,携帯電話は「マイク」がついている録音機でもあるわけです。それを活かさない手はないでしょう。</p> <p>展示会の期間は4月24日~5月6日まで。<br />あなたも動物園からこのサイトに声を届けてみては?<br /><a href="http://being.inokashira-zoo.jp/bbs/"> http://being.inokashira-zoo.jp/bbs/</a></p><br /><br /><h4>追記</h4><br /><br />「Being いきてること展」プロジェクトは、2007年グッドデザイン(GOOD DESIGN)賞を受賞しました。私の名前もいれてもらいました。恐縮です。どうもありがとうございます。Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-12516582739905823782007-04-12T16:28:00.000+09:002008-03-19T16:29:31.847+09:00ソフトウェアの翻訳にWikiを使うメリットこんにちは,洛西です。<div class="entry"> <p>「紙copi」を「kamicopi」として国際化するにあたって,翻訳作業のために「Wiki」というシステムを使うことにしました。</p> <p>Wikiは,「WikiPedia」というみんなで作る辞書が有名ですが,自分でダウンロードして他の用途に使うこともできます。<br />Wikiを採用したのは,別の翻訳プロジェクトでもWiki(PukiWiki)を使っていたという理由からですが,現時点では一番よい選択ではないかと思っています。</p> <p>Wikiを翻訳で使うにあたってのメリットは以下のようなものではないでしょうか。</p> <ul><li>訳語の統一が容易</li></ul> <p>複数の人が翻訳に関わるときは,訳語の統一が重要になります。Wikiを使うと他の人の進捗状況を確認しながら作業をすすめることができるので,訳 語の統一がしやすくなります。今回のプロジェクトでは「訳語対応表」というページを設け,そこで頻出する訳語に関しての辞書も平行して作るようにしまし た。訳語の候補が複数個あって議論が必要なときもそのページ上で議論できます。</p> <ul><li>関係者以外が修正できる</li></ul> <p>翻訳に直接関わっていない人(例えば,kamicopiのユーザー)が訳語の修正箇所を見つけたときに,Wikiを編集して指摘することで「翻訳作 業」に少しだけ貢献することができます。これは言い換えると「完成することなく,持続的に改良しつづける」スタイルと言えます。違和感を覚える人もいるか もしれませんが,世界中のユーザーに協力してもらうことでソフトウェアの質があがります。</p> <ul><li>ソフトウェアの翻訳資産を蓄積して再利用</li></ul> <p>翻訳で利用したWikiを後々公開すれば,他の日本のソフトウェアを海外展開するのに役立ちます。ソフトウェアに使われている用語は似たものが多いので,便利です。</p> <p>現在,Wikiは,翻訳ボランティアに応募していただいた方を中心に使っていただいています。作業が進めばここで進捗をお伝えしていくつもりです。<br />私もみなさんと一緒に翻訳作業ができることをうれしく思っています。<br />今後ともよろしくお願いします。</p> <p><a href="http://www.kamicopi.com/">kamicopi international project</a></p> <p>追伸:</p> <p>紙シリーズで使える「Gmailストレージプラグイン」を現在モーレツに開発中です。このプラグインを使うとGmailに紙データを保存しておくこ とができ,他のPCからそれを受信して複数のPC間で紙のデータを共有できるようになります。公開はもうしばらく先になりそうです。</p> </div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-1744570208794504562007-03-26T16:31:00.000+09:002008-03-19T16:31:50.619+09:00引っ越し準備 - 横浜のスラムと高齢化4月から横浜市の関内の近くに引っ越すことになった。<br /><div class="entry"><p>関内と言えば、横浜の伝統的な建物や中華街が有名なところだ。<br />中華街もマンションから徒歩圏内なので、毎日食べ歩けるかと思うとのどがなる。</p> <p>週末に、借りる予定の家の周辺を1時間ほどかけて歩いてきた。<br />事前に、周辺に大きなドヤ街があると聞いていたので、中華街を回って中華料理を楽しんだあとで足を運んでみたのだが、ちょっとした衝撃を受けた。</p> <p>写真を撮るのも阻まれる雰囲気。道ばたに座りこんで将棋に興じる老人。特になにか目的もない様子で道をとぼとぼと歩く人々。どっちに向かうのかはっ きりしないかのようなとろとろとした動きの車。とっさに身の危険を案じた。しかし、次の瞬間に気がついたのは、町全体を覆う無気力間。ここ(寿町)はいわ ゆるスラム街なのだが、若者の姿はなく、「老人スラム街」というべき雰囲気で、喧騒で危険な空気はない。僕もジーパンに油よごれのついたジャンパーという 格好なので服装は町に溶け込んでいる(?)のだが、若者がしゃきしゃきと歩いているというだけで周囲との違和感を感じる。</p> <p>「ドヤ」というのは、「やど」をひっくり返した言葉で、日雇労働者が滞在するための簡易宿泊施設のことだ。この地域は100軒以上宿泊施設が存在する日本三大ドヤ街の一つらしい。しかし、バブル以後は活気が失われ、現在は住人の老齢化も進んでいるそうだ[1]。</p> <p>顔を上げると、開発地区のみなとみらいの高層ビル群が見える。高級住宅街の山手の山の緑も高架を挟んで目と鼻の先にある。このギャップには驚いた。台湾に自転車旅行をしたときに、台北で似たような地区の安宿に泊まったことを思い出した。しかし、それが日本にあるとは。</p> <p>スラムが都市に隣接しているという状態は一般的なものだとしても、「若者がいないスラム街」という事態には驚かざるを得ない。「高齢化は、田舎ではなく、都市部においてもっとも進展する」という<a href="http://uemachi.cotocoto.jp/event/1485">調査報告</a>を ちょうど先日聞いたのだが、まさにその現場を見た気がした。スラムが都市において貧困層が過密的に集合した地域だとすると、老人スラムは、その老人版とい うことになるだろう。若者なら、町から飛び出し、あるいは他者を呼び寄せることもできるだろうが、老人の場合は、そのような流動性は期待できない。</p> <p>このような問題をなんとかしたいと思いつつ、気分のやり場がないので、家に帰ってU2を聴く。</p> <p>僕のつくるソフトは、そのとき周りにいる人や環境に大きく影響をうけている(例えば、家族と一緒に暮らしているときは、父でも使えるソフト、京都の 町屋にいるときは、みんなで管理できる共有ウェブなど)。新旧貧富美醜が交錯する街、横浜でなにがつくれるか? これから考えていきたい。</p> <p>ちなみに新しい部屋は、最近事務所を改築して住居にしたところで、外からみるとビジネスビルのように見える。実際、半住居、半仕事用途で使おうと思っている。</p> <p>[1]WikiPedia - 寿町 (横浜市)<br /><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BF%E7%94%BA_%28%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%29">http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BF%E7%94%BA_(%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82)</a><br />WikiPedia - スラム<br /><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0">http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0</a></p> <p>寿町の写真<br /><a href="http://www2.tba.t-com.ne.jp/oldyokohama/kotobuki.htm">http://www2.tba.t-com.ne.jp/oldyokohama/kotobuki.htm</a></p> <p>YOKOHAMA HOSTEL VILLAGE<br /><a href="http://yokohama.hostelvillage.com/ja/kotobuki/">http://yokohama.hostelvillage.com/ja/kotobuki/</a></p> </div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-27911602.post-15573170773998323432007-03-26T16:30:00.002+09:002009-08-17T08:12:34.776+09:00理由説明構文「because文」を考える ⊂プログラミング言語論<small><!-- by rakusai --></small>“<em>because statement</em> is a brand new statement which process and excuse reasons in programing models”<div class="entry"> <p>新しいプログラミング言語を考える会!を勝手に発足。</p> <p>現行のプログラミングの構文はとても単純だ。<br />まずは、条件分岐と繰り返しについて考える。</p> <p>条件分岐<br />if もし~<br />else if そうでないなら、もし~<br />else どれにも当てはまらないなら~<br />switch こういう場合はこうしたい~(といって条件を列挙)<br />case この場合~<br />default どれにも当てはまらないなら~</p> <p>繰り返し<br />while この条件が満たされるまで何度でもやってよ<br />for ○○回やってよ<br />foreach 手持ちのものが尽きるまで何度もやってよ</p> <p>たいていの言語はこれだけしかない。if/swtichとwhile/for/foreachは、それぞれif と while に統一してもよいが、コードの読みやすさや効率性の観点から、複数あるだけにすぎない。</p> <p>上記以外のものとして<br />catch 例外の検出<br />というものがあるが、これもおおざっぱには条件分岐の中にいれることができるだろう。</p> <p>今回は、接続詞の観点から、これらに面白い構文を追加してみよう。<br />接続詞は、<br />・だから~<br />・しかしながら~<br />・そして~<br />・つまり~<br />という類のやつである。</p> <p>ここで、すこし頭の体操を。</p> <p>井上ひさしの「私家版日本語文法」(だったと記憶している)には、日本語の接続詞を、「・」「:」「∴」「∵」「∠」「≡」「∪」「⊥」などに置き換えてみるとどうなるかという興味深い話がでてくる。</p> <p>これを使うと</p> <blockquote><p>やはり今日は雨だった。しかし私は傘を忘れた。そのためずぶ濡れになった。</p></blockquote> <p>という日本語を下のように書ける。</p> <blockquote><p>⊥今日は雨だった。∴わたしを傘を忘れた。≡ずぶ濡れになった。</p></blockquote> <p>いまでも日本語では 「、」や「。」を使っているので、少しくらい記号が増えてもいいじゃないか。現に英語では、「.」や「,」に加えて「:」や「;」「-」などがよく使われている。</p> <p>さて、このように日本語を記号をつかって単純化するという発想があるのだから、プログラミング言語をもっと豊かなものにするという発想があってもいい。</p> <p>僕がまっさきに考えたのが「because」である。<br />さっそく例文を見てみよう。</p> <p>if (apple_count < 4)<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />MessageBox(”りんごが不足しています。”)<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />because “私が食べた”<br />end</p> <p>のように命令に続いて理由を述べる。<br />これだけではさっぱりわからないと思われるので、これがどんな影響を及ぼすか考えよう。</p> <p>because文は、言い換えれば「なぜなら構文」である。正式名称は「理由説明構文」とでも名付けておこう。</p> <p>「なぜなら構文」は、プログラミングの命令と実行には影響を与えない。プログラミングは軍隊組織のようになっていて、命令が絶対の世界だ。あらかじ め、「こういう事態が発生したら、こう対処しろ!」という処方を言語化しておく。優秀な参謀(プログラマー)は、予想される事態をかなり遠くまで見通せる ので、予期しない事態(バグ)に強いコードを作り上げることができる。そういう世界である。</p> <p>理由付けは、軍隊組織では通用しない。上官に「それはなぜでありましょうか?」などと聞こうものなら「つべこべいわずに行動しろ!」と一蹴されるだろう。そんな軍人が増えたら作戦が成り立たない。</p> <p>話を戻して、この「because文」。やはり、プログラミングコードのなかにいれてはみたものの、自分でもどう利用できるのかまだ思いつかない。しかしここは軍隊式発想を捨てて、because文に意味と意義を与えたい。</p> <p>以下のような特徴をつけられないかと考えている。<br />・becauseは、関数型言語における遅延評価[1]のように、その場では処理されずあとから評価される<br />・プログラムが強制終了したときなどコンピュータがユーザーに「いいわけ」を提示するインタフェースとなる<br />・ユーザーの理由を理解する聞き分けのいいコンピュータ</p> <p>オチがないエントリーで、ここまで読んでいただいた方には大変もうしわけない。because文は、いまのところ現実的な意味を見いだせていない。</p> <p>because文をプログラミング言語のなかでどう使うか? どんな動作をしたら面白いか? という新しい発想を思いついた方は、メールやコメント、トラックバックなどで教えてもらえるとうれしいです。</p> <p>/*<br />//ロボットとの会話<br />if (apple_count < 4)<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />MessageBox(”りんごが不足しています。”)<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />because “私がたべた”<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />MessageBox(”それはよくない”)<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />because “くさった”<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />MessageBox(”それは仕方がない”)<br /><img alt="null" id="image87" src="http://blog.rakusai.org/wp-content/uploads/2007/03/null.gif" height="5" width="34" />end<br />end<br />*/</p> <p>[1]WikiPedia 関数型言語<br /><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%95%B0%E5%9E%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E">http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%95%B0%E5%9E%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E </a></p> </div>Unknownnoreply@blogger.com0